【解剖学-広背筋について】
こんにちは♪
北九州市の整体院-訪問リハのBLUE MOON 院長菊池です。
このブログでは、解剖学上重要な筋肉-「広背筋」について解説していきます♬
肩こりや腰痛でお悩みの方は是非試しにみて見てください。
「つらい肩こり」と「しつこい腰痛」。感じていませんか?
一見すると離れた場所にあるこの二つの悩みですが、実は、同じ一つの筋肉が“黒幕”となって引き起こしているケースが非常に多いのをご存知でしょうか?
その筋肉の名は「広背筋(こうはいきん)」です。 今回は、この広背筋が私たちの身体に与える大きな影響と、その整え方について解説します。
広背筋ってどんな筋肉?
広背筋は、その名の通り「背中を広く覆う」筋肉で、身体の中で最も面積の広い筋肉です。
骨盤や腰の骨あたりから始まり、背中全体を覆うように斜め上に広がり、脇の下を通って、腕の骨の内側に付着しています。 腰から腕までを繋ぐ、非常にダイナミックな筋肉なのです。
なぜ広背筋が「肩こり」と「腰痛」の原因になるのか?
この広背筋が硬く縮こまってしまうと、様々な不調を引き起こします。
巻き肩・猫背を作る 広背筋は腕を内側にねじる作用(内旋)があります。そのため、デスクワークなどでこの筋肉が硬くなると、常に腕を内側に引っ張り続け、肩が前に出て「巻き肩」や「猫背」の原因となります。これが、つらい肩こりにつながるのです。
反り腰・腰痛を作る 硬くなった広背筋は、付着部である骨盤を前方へ引っ張り、骨盤の前傾を強めて「反り腰」を助長します。反り腰は、腰椎に大きな負担をかけ、慢性的な腰痛の引き金となります。
あなたの腰痛、原因は「脇の下」かもしれません!
ここで、私たちが施術を行う上で非常に多く経験する、大切なポイントをお伝えします。 それは、「腰痛の原因が、脇の下の硬さにある」というケースです。
広背筋は脇の下を通って腕にくっついています。そのため、デスクワークやスマホの操作で長時間腕が固定されていると、この“脇の下エリア”がガチガチに硬くなってしまうのです。 そして、硬くなった脇の下が、繋がっている腰を常に引っ張り続け、結果として腰痛を引き起こします。
「腰をいくら揉んでも治らない」という方は、一度ご自身の脇の下を優しく揉んでみてください。もし強い痛みや硬さがあれば、それがあなたの腰痛の隠れた原因かもしれません。
広背筋の重要な役割「身体の連動性」
悪影響ばかりではありません。広背筋は、私たちの身体をパワフルに動かすための重要な役割も担っています。
広背筋は、実はお尻の大きな筋肉である「大殿筋」と、背中の筋膜を介して斜めに繋がり、パートナーのように連動して働きます。
この連動によって、身体を強く捻る動作、例えば野球のバッティングやゴルフスイング、サッカーのシュートといったパワフルな動きを生み出すことができるのです。
また、日常生活の「歩行」においても、右腕を振る時に左脚が前に出るのは、この右の広背筋と左の大殿筋が連動しているおかげなのです。
広背筋の機能低下は「骨盤の傾きを調整している大殿筋」に影響を及ぼし、更なる腰の不調に発展する可能性があります。
広背筋を整え、美しい姿勢と快適な毎日を
このように、広背筋は私たちの姿勢や動作に深く関わっています。 この広背筋を整えることで、猫背や反り腰が改善し、見た目の美しい姿勢が手に入るだけでなく、長年の肩こりや腰痛からも解放される可能性が非常に高いのです。
では、どうすればこの広背筋を整えられるのでしょうか? ご自宅でできる簡単なストレッチとして、前回の記事でご紹介したヨガポーズ「ウッティタ・ジャヌ・シルシャーサナ」が、脇の下から体側、腰にかけてを効果的に伸ばせるため非常におすすめです。
ぜひ、この記事を読みながら試してみてください。
もしセルフケアだけでは改善しない頑固な硬さや痛みがある場合は、私たち専門家にお気軽にご相談くださいませ。
いつかお会いできることを心より楽しみにしております♬